2012年7月3日火曜日

official bootleg vol.026


こんにちは。

Blogページを作っておきながら、特に更新せずに
早くも7月になってしまいました。。

TOKYO LOVE SHOWも無事終了しました。来てくださった方、どうもありがとうございます。
第10回世界ポスタートリエンナーレトヤマ2012は、富山県立近代美術館で9/3まで開催中です。



さて、先日はいつもお世話になっている日本のオルタナティブロックバンド
bloodthirsty butchers(ブラッドサースティー ブッチャーズ)の自主企画ライブシリーズ
「official bootleg vol.026」に行ってきました。このofficial bootlegというイベントは、
彼らが主催のライブイベントで、2002年頃から始まった企画です。

2002年といえば、僕は高校生でしたねー。その当時、NUMBER GIRL(ナンバーガール:
ブッチャーズのギタリスト、田渕ひさ子さんが当時在籍していたバンド)というバンドに
出会ったんですが、それが当時の自分の中で衝撃的でした。そして自分も何か表現したい、
その表現で好きなバンドとアートワークで関わりたい。と思ったのが、美術方面に行こうと
志す大きなきっかけになりました。
そして上京し、多摩美大生になって初めて行ったライブがブッチャーズのライブでした。

その大学1年の頃に、美術作家の奈良美智さんが大学に特別講義をしにきてくれたことが
ありました。その時に「最近の仕事です」と言って、スクリーンにブッチャーズのアルバムの
「banging the drum(2005)」のジャケットがバーンと映し出されたんですが、あの時の
高揚感といったらなかったですね。他人事とは思えませんでした。
それ以来よくライブに行ってました。そして密かに描いた絵をこっそり送ったりしてました。



あれから数年経ち、おかげさまで今では僕も彼らのイベント告知のポスターやフライヤー
会場で販売しているTシャツをデザインしているんですが、
やっぱりそれはとても不思議なことでもあり、うれしいことでもあります。

(ちなみに前回のTシャツのデザイン(Invader vs Dogs)は無事SOLD OUTとのこと。
どうもありがとうございます!)


                         

 bloodthirsty butchersのメンバーの皆さんとポスターの前で。





                            




 ギタリストの田渕さんと。(演奏中Tシャツを着てくれてなんともうれしい)







僕はこのバンドの音楽を聴いていると、いろんな情感を感じてしまいます。
それはなんとも形容し難い、どこか抽象的なものでもあります。



荒々しいけど、どこか繊細。
暴力的だけど、優しさみたいなものもある。
元気だけど、切なさも感じる。。

などなど。(自分で言ってみて、なんとも稚拙なんですが 笑)

まあ音楽の感想ってどうしても主観的なものになりがちだし、
聴く人によって感じ方も違うので、押し付けるかたちで伝えるつもりはありませんが、
僕の場合はどちらかというと、自分が楽しいと思う時より、切なかったり、
どうにもならない感情を合理的に飲み込めない時によく聴くことが多かったですね。


世の中には、とても上手なバンドや、今風でおしゃれな音楽はたくさんあります。
でも、ブッチャーズはそれらとは、どこかもっと別次元の、でも自分にとっては
ごく普遍的な角度から心に食い込んでくるのです。



この日のライブも最高でした。

オープニングアクトは、台北からきたバンド、透明雑誌。観る前はナンバーガール
っぽくて好きだなあと思ってたんですが、実際観てみると、もっと他からの影響も強く、
純粋にいろんな音楽を取り入れ、吸収してるんだなーと思いました。
今後もっと化けるんだろうと感じさせるバンドだなあと思いました。ボーカルの方と
話すことができたんですが、ポスターを気に入ってくれたみたいでうれしい。

bloodthirsty butchersはかなり良かったです。新曲も良かったし、
「JACK NICOLSON」と特に「happy end」が聴けて嬉しかったです。
学生時代、漠然と憧れてた情景、その頃の自分がフラッシュバックしました。
アンコールは名曲、「6月」→「7月」最高でした。



次回もさらに良いものを作りたいものです◎








                 bloodthirsty butchers「7月」(@DO IT 2008より)